君の声
眠気の底に落ちながら
やさしい
その声を聞く
言葉なんてきこえなくても
それは君の声
午後のまどろみの中で
耳に入ってくるのは
間違いなく
それは君の声
積み上げられた本の向こうから
二度と聞くことはないはずの
大切すぎる
それは君の声
夢の世界とのはざまで
桃源郷のひびき
ときおり混じる笑い声が
心の中に広がっていく
胸に宿るのは
なんだか知らないあたたかさ
しあわせが香る気がする
この声を
聞きながら眠るなんて
究極の贅沢
しあわせ
いつまでも続け
君の声
いつまでも途切れないで
君の声
僕の耳で戯れておくれ
いつまでも
僕の命が終わる日まで
いつまでも
いつまでも
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