今日



いつのまにかあたりまえに思っていた
あなたがそこにいることを
たとえ僕を見ていなくても
あなたがそこにいることを

いつのまにかあたりまえに思っていた
あなたが見えることを
ほんの2年前まで
あなたなんか知らなかったくせに

けれど今日がやってきた
あなたの姿を
もうこれ以上は見つめられないと言う
そういう現実を
僕の前に突きつけながら

それなのに今日もいつもどおり
一秒でもあなたを見つめていたいと
願いながら裏腹に
何気ないふりで通り過ぎる僕
ああ、本当は
この時間が終わることを
どれほど僕は憎んでいることか
どれほど痛く思っていることか

だが僕は知っている
これはさきがけに過ぎないことを
この後に来る
とてつもない寂しさの
小さな小さなさきがけに過ぎないことを

そう、やがてそのときが来れば
本当に二度とあなたに会えなくなる日が
たぶんやってくるのだ

その寂しさにいったい僕は耐えられるのだろうか

僕はあなたを忘れられるだろうか






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