眠れない ひとりでいるのに慣れた気がしていた あなたのことなど忘れられる気がしていた なのに今夜 なぜだかあなたの声が聞きたくて 聞きたくて だけど 聞こえないことが恐くて 躊躇して、躊躇して やっと出せた声は けれども 深い夏の闇の中 遠く吸い込まれてしまった 何事も無かったように 時計が時を刻む 寂しさが 僕をつつむ なぜか高ぶったままの心で 僕は時を見送っている 不安が僕を 押しつぶす いつのまにか はるか真夜中を過ぎて 今夜僕は 眠れない トップへ 戻る