きみの訪問
目の前に立っているのは
まぎれもなくきみ
何度も何度も
まぶたに浮かべたその姿
あまりに突然で
ドキドキするひまもなく
きみはそこにいる
忘れかけた日々が
きみの声に引っぱられて
戻ってくる
話し方、しぐさ、笑顔
まんまのきみがそこにいる
元気でいましたか
どんな毎日を送っていますか
仕事はきつくないですか
たずねたい事はたくさんあるのに
近づく人の気配に
もう帰り支度のきみ
あと何十分か話したら
大好きに戻ったかもしれない
あと何時間か話したら
もう１年は大好きかもしれない
だけど
まるで夏の終わりの風のように
きみは去っていく
僕を見透かすように
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