もはや決して
楽しかった思いでも
かぞえればいくつもある
明るいあなたの笑顔を
思い出せないこともない
だけど
うらみごとを書き始めたら
ノーとひとつじゃおさまらない
缶ビール片手に
僕をののしる声は
耳の奥から消えることはない
確かにあなたは僕が好きだった
確かに僕もあなたが好きだった
けれどそれは
あまりにも遠い記憶
かなたにかすんで夢とも区別がつかない
怯えるようにあなたの顔色を見たり
ため息をつきながら
部屋に入っていった思いでも
すべてが夢だったら良いけれど
その記憶だけは
いつまでも生々しい
だから
そう
だから
僕があなたを愛することは
もはや
決してありはしないのだ
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