迷惑メール
ぼくに何かがあるといつも
それをメールに書いて
あなたに送ろうとした
ぼくの感じたことをすべて
あなたにも感じてほしくて
それが楽しいことでも
さびしいことでも
それがすてきなことでも
みっともないことでも
それが大きなことでも
なんでもないことでも
どんなときでもどんなことでも
あなたに伝えたくって
メールに書いた
書き終わって
送信ボタンを押すとき
今日は返事が来るかなって
いつも決まって躊躇した
来たらうれしいけれど
来なかったら…
思い切って送信すると
そのあとは
気にしてないふりで
何度も何度も携帯を開いてた
来てる？来てない。来てる？来てない。
来てる？来てない。来てる？来てない。
来たら着信音でわかるのに
来てる？来てない。来てない。来てない…。
そんなにいつも来るわけない…。
だけど
いつでも寝るまで待ちつづけてた
ときには
起きてもまだ待っていた
|
